2009/10/18

「国立病院ダイエット」の危険

「国立病院ダイエット」というダイエット法を、聞いたことがあるかもしれません。これについては、いろいろと調べてみると、提唱者が不明であったり、多くの不可解な点が見つかったりします。このダイエット法を試した人の体験談です。

この人は、2日間はなんとか我慢して乗り切ったようですが、3日目ぐらいから、血糖値が急激に下がったことによって、震えがでるなど体調を崩したそうです。また、結果的に確かにやせたのですが、それ以上にやつれてしまって、決して美しくなったとは言えない姿だったそうです。

国立病院ダイエットは、デンマークにある国立病院で提唱されたという説や、肥満治療を行なっているアメリカのメイヨークリニックが提唱したという説があります。しかし、提唱者は明確には誰なのか、はっきりとはわかっていません。日本の国立病院でも、このダイエット法との関係を否定しています。

それでは、国立病院ダイエットとは、どのような内容なのでしょうか。

このダイエットを行なうのは2週間で、決められたメニューだけを食べ続けます。それにより、体内組織に化学変化を起こし、太りにくい体質に変化していくそうです。
しかし、その主なメニューが、ゆで卵、ブラックコーヒー、グレープフルーツで、かなり栄養的に偏っています。また、実際には、体内組織が化学変化を起こすことはあり得ないようです。

このように、このダイエット法は、かなり疑わしい方法だとわかります。
国立病院ダイエット以外にも、危険なダイエット方法はたくさんあります。提唱者がわからなかったり、内容に不可解な点があったりするようなものは、実践しない方がよいでしょう。

体調を崩してからでは、せっかくの努力も意味がなくなってしまいますよ。